『始まり』

「よーし、始めるぞー!」

A男は気合いを入れて玄関の扉を開けた。

今日は物事を始めるにはうってつけの日だ。

扉を開けると自分とまったく同じ姿形をした男が立っていた。

「私は未来から来たお前だ。今すぐ家に戻るんだ」

不躾ざまに何だ。

A男は未来から来たいう男を突き飛ばして前へ進んだ。

瞬間、目の前が真っ暗になった。

何かに落ちた。

マンホールの蓋が開いていた。

意識を失い気がつくと自宅の前にいた。

訳が分からず家に帰ろうとすると中から「よーし、始めるぞー!」と言いながら家を出る自分がいた。

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